唐梨の木
Since 2006.12.12
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君が青い空に溶けてしまいそうで
精一杯僕は羽を広げた
超えられないものを前にして
ただずんでいた
目の前に広がるのは大きな何か
いつか大きくなれば全て手にはいると信じていた
幼い僕
涙のわけなんか知らなくて
ただ世界を見上げてた
小さな手をとったのは気まぐれなんかじゃなく
いっしょにいたいと思ったからで
守っていきたいと思ったから
君が青い空に飛び立ってしまいそうで
精一杯僕は叫んだ
あのころの僕たちには世界は
輝いて見えていた
目の前に見えていたのは小さな希望
世界を変える事なんて出来ないと言った
大人の僕
涙のわけを知っても
誰一人守れない
それに気付いたのはずいぶんと時間がかかってからで
いっしょにいたいと思ったのに
守っていきたいと思ったのに
青い空に溶けそうな君は振り返って笑うんだ
僕に会えて良かったって
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