唐梨の木
Since 2006.12.12
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僕の手よりも ずっとずっと小さな その手は
僕が持てない ずっとずっと大きな 物を持っている
君の笑顔に 光(あした)を見つけた
君の笑顔が 僕の光(あした)となった
気が付いたら 側にいて
いつの間にか 一緒にいたくなった
独りの夜は寂しいんだ
今まで気が付かないフリしてたけど
弱さを見せたくなかった 強がりな僕だけど
君を守りたいんだ 精一杯の僕の力で
君が僕から 去る日まで
僕と比べて ずっとずっと小さな その身には
僕が思うより ずっとずっと大きな 哀しみを持っている
君の笑顔が 曇るのを見たくない
君の笑顔を 曇らすのは僕なのに
気が付くのが 遅くなって
それでも君は 一緒にいてくれた
独りの夜は寂しいから
今まで気が付けなかった分までも
強く見せたかった 愚かな僕だけど
君を抱きしめたいんだ 精一杯の僕の想いで
君が僕の手を 取った日から
二人の今は 未来へ 繋がった
君が青い空に溶けてしまいそうで
精一杯僕は羽を広げた
超えられないものを前にして
ただずんでいた
目の前に広がるのは大きな何か
いつか大きくなれば全て手にはいると信じていた
幼い僕
涙のわけなんか知らなくて
ただ世界を見上げてた
小さな手をとったのは気まぐれなんかじゃなく
いっしょにいたいと思ったからで
守っていきたいと思ったから
君が青い空に飛び立ってしまいそうで
精一杯僕は叫んだ
あのころの僕たちには世界は
輝いて見えていた
目の前に見えていたのは小さな希望
世界を変える事なんて出来ないと言った
大人の僕
涙のわけを知っても
誰一人守れない
それに気付いたのはずいぶんと時間がかかってからで
いっしょにいたいと思ったのに
守っていきたいと思ったのに
青い空に溶けそうな君は振り返って笑うんだ
僕に会えて良かったって
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