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唐梨の木

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最近いろんなところで金木犀が咲き始めましたね。
私の大学の部室棟の横には、結構大きな金木犀の木が数本並んでいまして。練習用の部屋(2階)の窓を開けると、目の前に金木犀が咲いています。

金木犀って、私にとってはとても懐かしくて、好きな匂いなんですよね。
それというのも、昔住んでいた社宅(集合住宅)の敷地内に大きな金木犀の木が植わっていて、その木に登ってよく遊んでいたのです。秋になると、オレンジいろの小さい花がたくさん咲いて、金木犀の匂いに包まれながら、枝に座ったりしていた物です。雨が降ると、花が散って、一面オレンジの絨毯みたいになったりもして。。。
この季節になると、そんな思い出が一気に蘇ります。

みんな、金木犀の匂いはトイレの芳香剤の匂いだって、言うんですけどね・・・


それと、花の思い出といえば、もう一つ。

これは、恋の思い出です。
小学校1年生のときですが、同じクラスで帰り道も一緒だった男の子のことが好きでした。
ある日、とある家の庭に「ねじ花」という花が咲いているのを私は見つけました。ねじ花というのは、芝生などに生え、小さなピンクの花を螺旋状に咲かせる花です。

その花が好きだった私は、その男の子に
「私あの花好きなんだー」
と言いました。すると彼は
「じゃあ、採ってきてやるよ」
と言って、低い柵を乗り越えて、その庭に咲くねじ花を採ってきました。

もちろん知らない人の家の庭に勝手に入ってしまったので私は焦りましたが、彼は何食わぬ顔で
「だって好きなんだろ?」
と言って、その花を差し出しました。
それは、もう嬉しかったですよ。
その子とは、私が引っ越してしまってから会っていません。まあ、綺麗な思い出として、大事に取っておきます(笑)

あのころはまだ、単純に好きなったりできたのにな・・・( ̄ー ̄)フッ

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