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唐梨の木

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一瞬のことだった。
あっと思った時にはすでに遅く、かごめはバランスを崩してそのまま背後に倒れた。ギシリとベッドのスプリングが鳴る。さらりと銀糸の檻がかごめを囲んだ。
目を開けると、琥珀色の獣眼に捕らわれる。
何時になく真剣な犬夜叉の眼に、かごめは言葉を失った。
カーテンを明けたままの窓から差し込む夕日が、室内の陰影を濃くしていく。かごめを囲む銀糸の檻を鴇色に染め、琥珀を冷たく輝かせた。
「あの、何……」
「どういうつもりだ」
やっと口を開いたかと思えば眉間の皺をより深めて、不機嫌そうな低い声が降ってくる。
犬夜叉の機嫌を損ねるような覚えが無いかごめは、降り注ぐ視線をそのまま受けるしか無かった。

いや、思い当たることはあるにはある。あれを見られていたのだとしたら、犬夜叉は不機嫌にもなるだろう。だけど、ここまで怒るには理由が小さすぎる。犬夜叉が、今日が何の日か知っているなら、別なのだが。
しかし、かごめは今日のことをまだ犬夜叉には話していない。話していたらこんなに悩まなかったはずだ。
だから、犬夜叉の怒りの原因がよくわからない。

いつもの不機嫌とは何か違う気がして、かごめは知らず知らず体を強ばらせた。
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